まえがき
『火の女神ジョンイ』を見ていて、どんどん憎たらしくなっていったキャラクターがいました。
それが幼なじみのファリョンです。
最初はジョンと仲良しだったのに、見るたびにイライラが募っていく。
「またやってる!」って何度叫んだことか(笑)
でも見終わってから思ったんです。
ファリョンがあぁなってしまったのは、仕方がなかったのかなって…。
貧しさ、片想い、裏切り…全部が重なって、ファリョンの心は歪んでしまったんだと思いました。
この記事では、ファリョンがなぜ悪女になったのかその理由と、切ない結末まで深掘りしていきます。
◆ファリョンが悪女になった理由
一言でいうと、欲しいものが何一つ手に入らなかったからです。
愛も、地位も、テドの心も…。
全部手の届かないところにあって、それでも諦めきれなかった。
理由はこの4つに集約されます。
◇テドへの片想いが報われなかった
ファリョンはジョン、テドと3人の幼なじみです。
幼い頃からずっとテドのことが好きでした。
でもテドの目はいつもジョンを向いていた。
どんなにそばにいても、どんなに尽くしても、テドの心はジョンに向いたまま。
ファリョンの気持ちはずっと気づかれないまま時間だけが過ぎていきました。
それでも彼女はテドを諦めなかった。
「いつかきっと振り向いてくれる」そう信じ続けていたんだと思います。
片想いって、報われない時間が長ければ長いほど、執着に変わっていくんですよね。
ファリョンの場合まさにそれで、愛情がいつしか「なぜジョンばかり」という怒りに変わっていきました。
◇父の借金が人生を狂わせた
ファリョンは破器匠シム・ジョンスの娘です。
ウルタムを師匠として器作りを学んでいたのに、父親の借金を返すために商団で働かざるを得なくなりました。
自分では選ばなかった人生を歩まされた。
しかもその商団でソン行首に指示され、ユクトに近づいて心を奪えと命じられます。
最初は利用するつもりだったユクトに、気づけば本当に心を動かされていた可能性もあります。
それなのに自分の意志ではなく、誰かの駒として動かされ続けた人生。
ファリョンが野望を持つようになったのは、自分の力で運命を変えたかったからではないでしょうか。
貧しさの中で積み重なった怒りと悔しさが、彼女を変えていったんだと思います。
◇テドに「諦めろ」と振られて壊れた
ファリョンの転落のきっかけはここだと思っています。
テドにはっきり「俺のことは諦めろ」と言われてしまうんです。
長年片想いし続けた相手に、真正面から拒絶された。
このシーン、見ていて本当につらかったです。
振られた直後からファリョンは明らかに変わっていきます。
それまではまだジョンへの嫉妬も「好きな人が取られた」という気持ちの範囲でした。
でもテドに振られてからは、ジョンへの憎悪が一気に膨らんでいくんですよね。
「ジョンさえいなければ」という思考になっていったのかもしれません。
韓ドラの悪役って、ほとんどが報われなかった愛から生まれますよね。
ファリョンもまさにそのパターンで、愛が憎しみに変わる瞬間がリアルに描かれていました。

長年片想いしてた相手にはっきり振られるって…それは壊れるよ。

は?いつまでも振り向かない男を追いかけるのが間違いでしょ。
さっさと諦めな!!って話。
◇嫉妬がジョンへの憎悪に変わった
テドに振られた後、ファリョンは「ジョンに勝つためなら何だってする」と宣言します。
そしてジョンの秘密、つまりテピョンがウルタムの娘ジョンであることを敵のガンチョンに暴露してしまいます。
テドに責められても「ジョンに勝つためなら何だってする」と開き直る姿は、もうかつての幼なじみの面影がありませんでした。
さらにその後も商団の行首として力をつけながら、ジョンを追い詰める行動を続けます。
不良品の顔料をジョンの分院に納品してジョンを陥れようとしましたが、ジョンに見抜かれて失敗。
どんなに手を尽くしてもジョンには敵わない、その現実がファリョンをさらに追い詰めていきました。
◆ファリョンの結末
◇最終回でボロボロになった真相
最終回、ファリョンはボロボロの状態で逃げていく民衆の中に混じって、仁嬪の行方を聞き回っている姿が描かれます。
権力を求め続けた末に、何も残らなかった。
寄りかかっていた後ろ盾も、野望も、全部崩れ去ってしまいました。
気が触れたような状態とも言われるこのシーンは、ファリョンの末路を象徴する場面です。
あれだけ強く生きようとしていた女性が、こんな形で終わるのかと胸が痛くなりました。
◇結末が描かれなかった理由
ファリョンのその後は公式には明かされていません。
ファンの間では「失脚して生き延びた説」「商団を立て直して再起した説」など様々な考察があります。
結末を描かなかったのは、視聴者それぞれの想像に委ねたかったからではないでしょうか。
ファリョンというキャラクターは、善悪では割り切れない複雑な存在でした。
だからこそ「その後どうなったんだろう」と想像させる余韻が残るラストにしたのかもしれません。

ファリョンの気持ち、わからなくもないけどね…。

は?わかるわかる言って悪女をかばうの、まみさんらしいわ(笑)
◆まとめ
ファリョンは確かに悪いことをしました。
でも彼女を悪女にしたのは、貧しさと片想いと、報われない人生だったと私は思います。
テドに振られた瞬間が全ての分岐点で、あそこで心が壊れてしまったんだと思うと、憎むよりも切なくなってしまいます。
片思いが報われない時は、その場から離れるのが1番だと思うんだけどね。
近くにいるから、近くで見てるから辛くなる。
見えないところに行けば、嫌な気持ちにならなくって済むし、そのうち忘れていくのに…。
私がファリョンと友達だったら、そやってアドバイスするかなぁ(笑)。
韓ドラの悪女って、実は一番傷ついてるキャラクターだったりしますよね。
ファリョンを演じたソ・ヒョンジンの熱演も素晴らしく、彼女がいたからこそこのドラマが引き締まったと思います。
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