『火の女神ジョンイ』を見ていて、どんどん憎たらしくなっていったキャラクターがいました。
それがファリョン、ユクト、ガンチョンの3人です。
最初は普通に見ていたのに、見るたびにイライラが募っていく。
「またやってるわ!」って何度思ったことか(笑)
でも見終わってから思ったんです。
3人があぁなってしまったのは、それぞれ仕方がなかった事情があったのかなって…。
貧しさ、片想い、親子の愛、権力争い…全部が絡み合って、3人とも歪んでいってしまったんだと思いました。
この記事では、3人の悪役たちがなぜそうなってしまったのか、そして衝撃の結末まで深掘りしていきます。
◆ファリョンの最後はどうなる?
◇最終回でボロボロになった真相
最終回、ファリョンはボロボロの状態で逃げていく民衆の中に混じって、仁嬪の行方を聞き回っている姿が描かれます。
権力を求め続けた末に、何も残らなかった。
寄りかかっていた後ろ盾も、野望も、全部崩れ去ってしまいました。
気が触れたような状態とも言われるこのシーンは、ファリョンの末路を象徴する場面です。
あれだけ強く生きようとしていた女性が、こんな形で終わるのかと胸が痛くなりました。
◇結末が描かれなかった理由
ファリョンのその後は公式には明かされていません。
ファンの間では「失脚して生き延びた説」「商団を立て直して再起した説」など様々な考察があります。
結末を描かなかったのは、視聴者それぞれの想像に委ねたかったからではないでしょうか。
ファリョンというキャラクターは、善悪では割り切れない複雑な存在でした。
だからこそ「その後どうなったんだろう」と想像させる余韻が残るラストにしたのかもしれません。

ファリョンの気持ち、わからなくもないけどね…。

は?わかるわかる言って悪女をかばうの、まみさんらしいわ(笑)
◆ファリョンが悪女になった理由
一言でいうと、欲しいものが何一つ手に入らなかったからです。
愛も、地位も、テドの心も…。
全部手の届かないところにあって、それでも諦めきれなかった。
理由はこの4つに集約されます。
◇テドへの片想いが報われなかった
ファリョンはジョン、テドと3人の幼なじみです。
幼い頃からずっとテドのことが好きでした。
でもテドの目はいつもジョンを向いていた。
どんなにそばにいても、どんなに尽くしても、テドの心はジョンに向いたまま。
ファリョンの気持ちはずっと気づかれないまま時間だけが過ぎていきました。
それでも彼女はテドを諦めなかった。
「いつかきっと振り向いてくれる」そう信じ続けていたんだと思います。
片想いって、報われない時間が長ければ長いほど、執着に変わっていくんですよね。
ファリョンの場合まさにそれで、愛情がいつしか「なぜジョンばかり」という怒りに変わっていきました。
◇父の借金が人生を狂わせた
ファリョンは破器匠シム・ジョンスの娘です。
ウルタムを師匠として器作りを学んでいたのに、父親の借金を返すために商団で働かざるを得なくなりました。
自分では選ばなかった人生を歩まされた。
しかもその商団でソン行首に指示され、ユクトに近づいて心を奪えと命じられます。
最初は利用するつもりだったユクトに、気づけば本当に心を動かされていた可能性もあります。
それなのに自分の意志ではなく、誰かの駒として動かされ続けた人生。
ファリョンが野望を持つようになったのは、自分の力で運命を変えたかったからではないでしょうか。
貧しさの中で積み重なった怒りと悔しさが、彼女を変えていったんだと思います。
◇テドに「諦めろ」と振られて壊れた
ファリョンの転落のきっかけはここだと思っています。
テドにはっきり「俺のことは諦めろ」と言われてしまうんです。
長年片想いし続けた相手に、真正面から拒絶された。
このシーン、見ていて本当につらかったです。
振られた直後からファリョンは明らかに変わっていきます。
それまではまだジョンへの嫉妬も「好きな人が取られた」という気持ちの範囲でした。
でもテドに振られてからは、ジョンへの憎悪が一気に膨らんでいくんですよね。
「ジョンさえいなければ」という思考になっていったのかもしれません。
韓ドラの悪役って、ほとんどが報われなかった愛から生まれますよね。
ファリョンもまさにそのパターンで、愛が憎しみに変わる瞬間がリアルに描かれていました。

長年片想いしてた相手にはっきり振られるって…それは壊れるよ。

は?いつまでも振り向かない男を追いかけるのが間違いでしょ。
さっさと諦めな!!って話。
◇嫉妬がジョンへの憎悪に変わった
テドに振られた後、ファリョンは「ジョンに勝つためなら何だってする」と宣言します。
そしてジョンの秘密、つまりテピョンがウルタムの娘ジョンであることを敵のガンチョンに暴露してしまいます。
テドに責められても「ジョンに勝つためなら何だってする」と開き直る姿は、もうかつての幼なじみの面影がありませんでした。
さらにその後も商団の行首として力をつけながら、ジョンを追い詰める行動を続けます。
不良品の顔料をジョンの分院に納品してジョンを陥れようとしましたが、ジョンに見抜かれて失敗。
どんなに手を尽くしてもジョンには敵わない、その現実がファリョンをさらに追い詰めていきました。
◆ユクトの結末
ユクトは、ガンチョンの息子として、父の跡を継ぐべく厳しく育てられてきました。
血のにじむような努力の末、若くして沙器匠と認められるほどの実力者になったユクト。
でも、その道のりは決して幸せなものではありませんでした。
父ガンチョンに認められたい一心で突き進んできたのに、気づけばジョンへの憎しみと嫉妬に飲み込まれていってしまうんですよね。
ジョンを陥れようとしたことも一度や二度ではありませんでした。
でも物語の終盤、ユクトはジョンが自分の腹違いの妹だと知らされます。
「まさか自分がずっと憎んでいた相手が、実の妹だったなんて」というこの衝撃、想像するだけで胸が苦しくなります。
悩んだ末、ユクトはジョンを逃がすという選択をするんです。
そして最終回、ケンゾウの怒りを買って処刑されそうになったユクトを、父ガンチョンが身を挺して守ります。
ユクト自身は一命を取り留めましたが、目の前で父を失うという、あまりにも重い代償を払うことになりました。
あれだけ「認めてほしい」と願い続けた父の愛を、こんな形で思い知らされるなんて…。
複雑な感情でいっぱいになるラストでした。
◆ガンチョンの結末
ガンチョンは、分院の郎庁という高い地位を守るためなら手段を選ばない、まさに「悪役」そのものの人物でした。
ジョンの養父ウルタムを陥れて追放し、さらには実の娘であるジョンのことも、最後まで受け入れようとはしませんでした。
でも、そんなガンチョンにも、息子ユクトへの愛情だけは本物でした。
最終回、ケンゾウの怒りを買って処刑されそうになったユクトを守るため、ガンチョンは身を挺して刀で斬られてしまいます。
息を引き取る間際、ガンチョンが気にかけていたのは、やはりユクトのこれからのことでした。
権力や地位にしがみつき続けた人生の最後に見せた、不器用ながらも本物の親心。
散々悪事を重ねてきた人物だったはずなのに、この最期には複雑な気持ちにさせられました。
娘であるジョンには、最後まで心を開くことはありませんでしたが、息子への愛だけは最後まで貫いた。
そんなガンチョンの生き様に、悪役なのにどこか同情してしまう自分がいました。
◆まとめ
ファリョン、ユクト、ガンチョン。
3人とも確かに「悪役」と呼ばれる存在でした。
でも、それぞれの結末を振り返ってみると、単純に「悪者だから…。」では片付けられない、切ない事情が見えてきます。
ファリョンは報われない片想いと貧しさに、ユクトは実の妹を憎み続けた過去に、ガンチョンは息子への不器用な愛に。
3人それぞれが抱えていたものを知ると、悪役への見方が少し変わりませんか?
韓ドラの悪役って、実は一番傷ついてるキャラクターだったりしますよね。
ファリョンを演じたソ・ヒョンジンをはじめ、実力派俳優陣の熱演があったからこそ、このドラマが引き締まったんだと思います。



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