「トッケビ〜君がくれた愛しい日々〜」といえば、キム・シンとウンタクの恋物語が有名ですよね。
でも、心にじわ〜っと残るのはイ・ドンウク演じる「死神」だったりしませんか?
私も気づけばキム・シンより彼に泣かされていて、もう「死神ロス」寸前でした。
ここでは、前世の正体・サニーとの関係・後輩死神とのやりとり、そして結末までをまるっと語っていきます。
ネタバレを含みますのでご注意ください。
◆トッケビ 死神の前世とその驚きの正体とは?
死神の前世こそ、このドラマ最大の仕掛けと言ってもいいくらい大事なポイントです。
彼の正体は、高麗時代の若い王さま「王ヨ(ワン・ヨ)」。
……そう、キム・シン(トッケビ)を無実の罪で殺し、その妹である王妃キム・ソンまで死なせてしまった、あの張本人なんです。
初めて知ったとき、思わず「えっ、あの死神が!?」って声が出ました。
王ヨと現世の死神で顔立ちが違うのは不思議ですが、ドラマの中では「生まれ変わったときに、たまたま同じ顔になる人もいる」くらいの世界観として描かれています。
死神たちはみんな、生前に大きな罪を犯したのに、その記憶は消されたまま。
今は「キム使者」など役職名で呼ばれながら任務をこなしていて、王ヨもまた自分の罪を忘れたまま、償いのように死神を続けていたんですね。
個人的にゾクッとしたのが、彼の犯した大きな罪が「自ら命を絶ってしまったこと」だと分かる場面。
母親の言いなりになって忠臣キム・シンを裏切り、妻キム・ソンにまで矢を射させて、最後は自分で命を絶ってしまう。
うわぁ……と胸が痛くなりますが、幼くして王になり、大人にいいように使われ続けた少年だったと思うと、ただの悪い王さまとは呼べなくなってきます。
何百年も償いを続ける彼の姿は、罰であると同時に、救われるための時間でもあった気がするんです。

えっ、あの死神が王ヨだったの!?
最初に知ったとき声出ちゃった💦

は?常識でしょ、気付くの遅すぎ…。
◆トッケビ 死神とサニーを結ぶ切なすぎる前世の絆
死神の切なさをぐっと引き立ててくれるのが、ユ・インナ演じるサニーとのラブライン。
もう、このカップルだけで別の名作ドラマが1本作れちゃうくらい濃いんです。
チキン店を営むどこかふんわりした美人サニーは、ウンタクのバイト先の店長さんで、前世は高麗の王妃キム・ソン。
つまりキム・シン(トッケビ)の妹で、王ヨ(今の死神)の奥さんだった人なんですよね。
二人は現世で偶然(というか、これは絶対に運命!)出会って、少しずつ惹かれ合っていきます。
死神は自分の過去を知らないし、サニーも前世の記憶をなくしたまま。
それでも二人がぎこちなく近づいていく姿は、まるで魂の方が先に相手を覚えているみたい。
指輪をきっかけにサニーが前世を思い出す15話は、シリーズいちばんの名場面で、記憶が戻った瞬間の表情には愛しさも赦しも悲しみもぜんぶ詰まっていました。
ここは正直、涙腺崩壊です。
そして私が特にぐっときたのは、キム・ソンが「兄か夫か」で兄を選んだわけじゃない、というところ。
彼女は暴走してしまう夫(王ヨ)を止めるために、自分の信じる道を選んだんだと思うんです。
その強さと優しさがあったからこそ、現世のサニーもあんなにまっすぐで、どこか達観した女性になっているのかも。
彼女が死神にかける別れの言葉には、恨みじゃなく「もう十分苦しんだでしょう?」という慈しみが感じられて、こっちまで泣かされました。
◆トッケビ 死神と後輩たちが見せる、意外な人間味と孤独
シリアスな死神の物語に、いい感じの温度と笑いを足してくれるのが「後輩死神」たちの存在です。
主人公の死神には職場に後輩や同僚がいて、みんな過去の記憶をなくしたまま「キム使者」「イ使者」なんて呼ばれながら、淡々とお仕事をこなしているんですよね。
特に好きなのが、屋根部屋(オクタッパン)に住み始めた後輩死神のエピソード。
大家さんが霊感の強い人で「夢に死神が出てくる」って参っている。
そんなお悩みを先輩に相談しに来るシーンは、シリアスなはずのお仕事を一気に身近なコメディに変えてくれます。
「家はよく選べって言ったろ」とぶっきらぼうに返す先輩と、しょんぼりする後輩のやり取りは、まるで会社の先輩後輩そのもの。
思わず「かわいい〜!」と吹き出しちゃいました。
このドラマの好きなところは、死神を「怖い」「暗い」だけで描いていないところ。
後輩たちにもそれぞれ前世の悲しみがあって、静かに赤いお茶を魂に飲ませ、名前を消していく姿は、死という重いテーマをどこか温かいものに変えてくれるんです。
主人公の死神も、後輩と話すときはちょっとだけ口元がゆるんで、キム・シンとの犬猿の仲とは違う穏やかな顔を見せてくれる。
この職場のやりとりがあるからこそ、彼の孤独が際立って、ラストの救いがより深く響いてくるんですよね。
◆トッケビ 死神を待つ結末――贖罪しょくざいの先にあった幸福のかたち
そして迎えるラスト。
全ての記憶を取り戻した死神は、自分の犯した罪の重さに号泣して、その場に崩れ落ちてしまいます。
ここのイ・ドンウクの演技が本当にすごくて、画面の前で私も一緒に泣いてしまいました。
でも物語は、彼をいつまでも罰し続けることを選びません。
長い長い償いの時間を経て、死神とサニーは新しい人生を手に入れるんです。
最終回では、生まれ変わった二人が幸せそうに寄り添う姿が描かれて、多くの人の涙を誘いました。
私が観ていて思ったのは、「本当に愛しているからこそ、相手を手放す優しさもある」ということ。
前世で傷つけ合ってしまった二人が、今度は穏やかに笑い合える関係になれた。
それだけで、もう十分にご褒美みたいなラストです。
そして王ヨから死神、そして転生へと続く彼の物語は、実はキム・シン以上に深く掘り下げられていたキャラクターだったのかも、と個人的には思っています。
罪を犯した人が本当に赦されるってどういうことなのか、赦す側と赦される側、どちらの気持ちも丁寧に描いてくれた作品でした。
だからこそ、彼の物語はキム・シンと同じくらい、いや、それ以上に心に残るんですよね。

生まれ変わっても2人が幸せになれてよかった。
これだから韓ドラはやめられないんだよね(笑)。

ほんまかいなぁ!!そんなええ話やったんか!
◆まとめ
トッケビにおける死神は、ただの脇役じゃなくて、罪と赦し、記憶と忘却をぜんぶ背負ったもう一人の主人公でした。
前世でお兄さんと妹を死なせてしまい、現世で長い長い償いをして、サニーとの再会で過去と向き合って、最後は生まれ変わって幸せをつかむ。
この流れは、韓ドラの中でも屈指の心に残るキャラクター描写だと思います。
キム・シンとウンタクの恋を目当てに観始めた方も、気づけば死神目線で泣いている……そんな不思議な魅力のある作品です。
ぜひ次に観るときは、「死神」を主人公だと思って見返してみてください。
無表情の奥にあるちょっとした揺れ動きに、きっと新しい発見があるはず。
トッケビは、何度観ても違う涙をくれる、まさに人生に寄り添ってくれる名作です。


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